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持続可能な漁業の認証(MSC)

環境報告書/CSR ナビゲーター 海野 みづえ (うんの みづえ) {プロフィール}

2006年12月28日

● 枯渇する漁業資源への対策が必要
環境に意識を持っている人たちなら、FSC(森林管理協議会)の森林認証はご存知だろう。FSCロゴマークのついた用紙は環境、CSR報告書の用紙原料として、一般のリサイクル紙にかわって多く使われている。これと同様の環境に配慮した認証制度として、MSC(Marine Stewardship Council:海洋管理協議会)認証がある。これは、持続可能な漁業を実現するために魚介製品にエコラベルとして付与する制度だ。

先日出版した「グローバルCSR調達:サプライチェーンマネジメントと企業の社会的責任」(日科技連出版社発行)の中でも、原材調達でのサプライチェーンマネジメントの一例として取り上げた。
“MSCの漁業認証は、基本の三原則に照らして持続可能な漁業を第三者機関によって認証する仕組みである。このうち第三原則は、最初の二つの原則を実施するために漁業を行う主体が、どのような取り組みや体制を行うべきかを規定するものである。漁業者は、マネジメントシステムを構築しこれを実際に展開することで認証を取得する、という枠組みである。”
(「グローバルCSR調達」第2章より)

お魚についてもエコラベル??、と最初は私も”ええっ”と思ったが、水産物の過剰捕獲によって世界の漁業資源は危機的な状況になっているのだ。欧米ではこの問題が数年前から深刻になり、漁業資源の保護のためにこの制度をつくりだした。
イギリスでは白身魚が捕れなくなって、フィッシュ・アンド・チップスが一時お店で出せなくなった、という事態もあったという。NGOや消費者団体だけでなく、食品会社自体も原料調達できなくなることに気づいた。現在、ユニリーバ社が率先してこの協議会を引っ張っている。

●マグロが食べられなくなる・・・だけでいいのか?
日本は世界第1位の水産物輸入国であり、環境団体の間では日本の乱獲行為が以前から問題視されていた。最近になってマグロの漁獲枠削減が決まり、マグロ問題がようやくクローズアップされている。考えてみれば、スーパーで南洋のマグロが簡単に安価で手に入る、ということが持続可能なはずがない。
“・・・オーストラリア政府からの指摘で日本漁船による過剰漁獲が発覚し、事実上の制裁を受ける。・・・・早い者勝ちでミナミマグロをとり、日本の漁獲   枠の上限に達すると一斉に漁をやめる。05年まではそんな方式で漁獲枠を運用していた。・・・”
(「ミナミマグロ漁獲枠半減――『とりすぎ日本』高い代償」2006/11/07 日本経済新聞 夕刊)

重要なことは、マグロがこれで高価になって食べられなくなる、ということではなくて、世界全体からみて持続可能かどうかなのだ。監視の目が届かないからといって、自然資源を好き勝手に捕り尽くすことが問題だ。消費者としては、高くなるから食べられないのではなくて、獲れるものをありがたくいただくという考え方をもつことだ。そんなことをいっても私自身、手近においしいものがあれば食べてしまいがちで、なかなか持続可能な消費行為を徹底するということまでできない。せめて、環境に配慮した制度があるなら、それを紹介し、できるだけ自分も参加しようと思う。そこで弊社の十周年記念パーティのお料理では、刺身盛りをやめ、そのかわりにMSC認証のキングサーモンの料理を用意した。
「国内初MSCメニュー披露」みなと新聞 2006年11月21日
「日本初のMSC認証料理を提供」日刊水産経済新聞 2006年11月16日
http://www.sotech.co.jp/rpt/rpt_b.htmlに上記記事をアップ)
このサーモンは、本著でも取り上げた日本でのMSC認証第一号の亀和商店さんから提供してもらった。

「市場には毎日何千トンも魚が入荷し、漁業資源の枯渇などあまり気づかない。しかし海外の漁場で急に魚が取れなくなり、仕入れできなくなるといった現実に直面している。魚の乱獲が進む状態を放置していては、事業としても不安定になる。持続可能な漁業に我々も取り組む必要性を感じた」   (「グローバルCSR調達」での和田社長の言葉)

●日本でもイオンがMSC導入を開始
MSCはヨーロッパのスーパーではよく見られるようになっている。日本ではなかなか動かない、と思っていたところ、イオンが11月からMSC認証魚介類の販売を始めた。「トップバリュ グリーンアイ」と「おさかな牧場」の名前で売られている。日頃買い物に出かけるお店にMSC商品が並び、「このラベル、何だろう」と手に取る機会が増えてくることが大事だ。他の小売店でも導入するようになれば、少しずつ食品の持続可能性や海外の環境問題についても関心が広がってくるだろう。


WWFジャパンホームページ MSC(海洋管理協議会)関連リンク
http://www.wwf.or.jp/activity/marine/sus-use/msc/info/link.htm

 




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