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環境経営(流通・物流業)

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「物流・流通業界におけるコンサルティング」で思うこと

環境経営(流通・物流業) ナビゲーター 河野 容久 (こうの たかひさ) {プロフィール}

2007年02月11日

 コンサルティングを行なっていて感じることを基に、以下につらつらと書き記します。今回の結論は、「答えはよく自社の中にあり、自社が変わらない限り万能薬は無い」ということです。

 コンサルティング依頼を頂く先の方と話す時、「“(ほとんど」唯一万能な答え”あるいは“(限りなく)絶対的な答え”を教えて欲しい」と言われることがあります(最初にこう言われた場合、まずコンサルティングはお断りしていますが…)。
 そこで私は次のように言います。

  • 絶対的な答えなどというものはありません。
  • もしあれば、既に必ず成功する方法が決まっているわけですから、私は必要ありません。本か何かできっと紹介されているでしょう。
  • 絶対的な答えが無いからこそ、私はパートナーとして物流・流通業の経営に参画したり、コンサルティングを行なったりしているのです。
  • 但し、絶対的な答えはなくとも、コンサルティング先に答えが眠っていることがよくあります。
  • そのように当該先の中に眠っている答えを見つけ出し効率を上げる(経費の効率化よりも仕事のスキームの効率化中心)のが私の専門であり、私自身もそのことの実践のため、会社を小さいながら10社以上経営し、その経験と理論を基に、大企業からそのサプライチェーン及び中小企業までをコンサルティングしています。

 私は、コンサルティング先の経営者でも職員でもありませんので、コンサルティング先の状況を完全に把握することは不可能です。そのため、コンサルティング先の方以上には状況を知りえません。それでも推測と思い込みに基づいて話し、もっともらしくお金を頂くことは可能です。しかし、果たしてそれでいいのかと。
 当然それで良いとは思いません。経営者の中には「絶対的な答え」を期待し、コンサルタント等にもっともらしいことを言われるとそれで満足し、それらしいことを少し行なうだけで物事が解決した気になる方がいます。但し、それらしいことは、一時的に表面を取りつくろうメッキのようなもので、本質的に会社の問題点の改善にはつながっていないため、近々メッキがはげ、また問題が顕在化してきます。
環境で言えば、「環境ISO」もそのようになってしまっている部分があります。「環境ISO」はマネジメントシステム構築上すばらしい仕組みであり、環境マネジメントシステムの導入は本来役に立つものですが、「ISO公害」と言われることもあります。これは、「環境ISO」を導入することが「目的」となっていることに拠ります。企業は、本来ムダ・ムラ・ムリを排除し企業の体質を強化することを「目的」とし、その「手段」の一つとして「環境ISO」を取得すべきですが、そこをはき違えていることが多いのです。そもそも「環境ISO」導入ありきではなく「環境ISO」を「手段」として取り入れる必要があるかどうかを社内でよく協議すべきであり、場合によっては導入しなくとも十分な場合もままあります。
 いずれにしても、自社の問題点が何かをあぶり出し、その問題が起きている原因を明確化し、その原因を払拭することが重要です。その問題点も、その原因も、その解決の糸口も、自社の中に答えが眠っていることが多いものです。それを承知した上で、自社内ではなかなか取り組み始められない、もしくは、自社内だけでは手が足りない、そのような時にコンサルティングを依頼しコンサルタントと協働することが生きてくるのでは、と見受けています。

 なお、コンサルティング先がすでに死に体となっていては、コンサルタントがいたところで何もできません。医者が、患者に生きる力もしくは生きる気力が無ければ、いかに名医でも手のほどこしようも無いのと同様です。しかし、生きる力がまだ残っているもしくは生きる気力がまだ残っている会社の場合は、コンサルティング先に残る「良き伝統」「良き習慣」「良き人材」を発見し、その良さを復活もしくは活性化していくのです。コンサルティングとは、コンサルティング先自らが力を回復していくことを手助けし、どの様に手助けすればその回復が早まるかの見当をつけ共に実践すること、更には回復以上の発展を協働していくことと考えています。

 言い方は難しいですが、物流・流通業界は、業界全体としては、コンサルティング先としてはあまり進んでいない業界かと見受けています。同業他社及び他業界の好取組み事例・成功事例を積極的に見聞きし、導入していこうとする会社も少ないように感じます。
 それだけに、大掛かりなことをするまでも無く、

  • 少し仕事のスキームを効率よく変える
  • 少し他社及び他業界の事例を取り入れる
  • 少し仕事の取り組み意識を変える

等々、少しの○○○だけで、同業他社に勝てる会社、最低でも負けない会社にはなれます。

 私は、金融業界のコンサルティングも手掛けています。金融業界の場合、日本は欧米には遅れを取っている事項が多いですが、一旦どこかで成功事例が出ると、すぐに各社が導入を始めるようになってきました。こうなってきた業界では、物流・流通業界のようにはなかなかいきません。
 要するに、少しの○○○の積み重ねではなかなか勝てなくなっています。

 物流・流通業の方々は、是非少しの○○○を始められ、その積み重ねで会社を強くたくましくしていって頂ければと祈念します。

 余談ですが、私は環境につき、環境プランニング学会事務局長、大学院での環境経済学等講師及び環境コンサルタントとして関わっています。その上で、物流・流通、特に物流は環境においても大きなテーマと見ています。
 環境配慮を進めていくにも、商品を運ぶ、廃棄物を運ぶ、廃棄物を有価物化して行く等、何を動かすにも物流が絡みます。物流業の経営が強化され、廉価で高品質なサービス提供ができてくれば、物流コストの高さがネックとなって進まなかった多くの環境配慮事業が進みます。
 その意味でも、物流・流通業のコンサルティングは大義あることであり、私はライフワークとして関わって行きたいと考えています。

以上ですが、日頃考えていることをつらつらとご紹介まで。

※さらに余談の余談です。

 私のことはひとまず棚に置いておいて…といった話ですが、是非コンサルタントを選ぶ時の参考として頂きたい、元マッキンゼーの大前研一さんが書かれた記事を見つけましたので、抜粋して紹介します。

「先生とは,うまくいっている企業を外部から観察し,その共通項を見つけて,それを教室で教える商売である。自分で新しいものの見方や仕事の仕方を考える起業家とは異なる。したがって,今のビジネス社会の動きから数年遅れてしまう。これから先数年後の世界を見ながら企業の設計をしなくてはいけない事業家を養成する力はない。若い人にとってはむしろ,今現在事業を手がけている人々の生の声を聞き,刺激を受けて学んだほうがはるかにためになる。」

 若い人だけでなく、誰でも、「先生」からではなく「事業家」から学ぶことが良いかと、私も思います。


【抜粋先】
新潮流 ITと経営 真髄を語る 
「日本の最大の弱点」とその解消法 大前研一
 http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20061212/255839/?ST=biz_shinzui

 




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