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環境経営(流通・物流業)

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物流・流通で進める大量生産・大量消費・大量廃棄社会からの転換

環境経営(流通・物流業) ナビゲーター 河野 容久 (こうの たかひさ) {プロフィール}

2007年08月24日

海老原憲、河野容久

■55%のコスト削減を実現した、配送ゴミを出さないレンタル梱包システム
環境プランニング学会では、毎月または2ヶ月に1回各地域(札幌・東京・川崎・名古屋・金沢・大阪・福岡)で、環境プランナー同士の環境における技術・技能・法律に関する研究会及び情報交換の場を持っています。今回取り上げる、「イースターパック®」は、環境配慮と経済性の両立を実現している梱包ソリューションとして、環境プランナーERの佐々木さん(共信テクノソニック株式会社)から情報提供されたものです。
今回はこの「イースターパック®」を題材に、環境配慮と経済性の両立という方法論を考えてみます。

■環境配慮はリサイクルよりリユース、そしてリデュースへ!
物流の世界では大量のダンボールと緩衝材が利用されています。
平成19年版環境循環型社会白書によれば、ダンボールは96.9%のリサイクル率を誇る進んだ梱包素材ですし、緩衝材も自分が通販などを受け取ったときの印象からではありますが、軽量化やリサイクル対応素材の採用などリサイクルに向けた配慮は進んでいるように見受けます。

しかしながら、そういったリサイクル対応素材を用いたとしても、リサイクルである限りは一度「廃棄」という行程を経なければなりません。「廃棄物等の発生抑制(リデュース)」を第1と考える循環型社会形成推進基本法の精神に照らし合わせると、更に一歩踏み込んだ環境配慮梱包ソリューションが望ましいわけです。特に、梱包資材の「廃棄」は、多くの場合、その費用をお客様が負担していることを考えると、廃棄物のでない梱包ソリューションは、お客様のためにも取り組むべき課題であるといえるでしょう。

「イースターパック®」は、外箱と緩衝フィルムユニットを組み合わせた梱包ソリューションで、以下のような特長を有しています。

  1. 外箱は、通常のダンボールの5倍の剥離強度と剛性を持つ、板紙密度の高い古紙100%でできています。この梱包箱には撥水加工と耐水加工が施されていて、100回以上の使用に耐える設計になっています。丈夫な箱ですが、もし破損してしまったとしても心配ありません。古紙100%なので、古紙としてリサイクルしてもらえばOKです。当然、梱包箱に復活させることもできます。
    ※ちなみに、イースターパックという名称は、この「復活」にちなんで、復活祭(イースター)から採られたそうです。

    イースターパック(外箱)

  2. 緩衝フィルムユニット(写真2)は、尖ったペンを刺しても破れない、伸縮性が高い特殊なウレタンフィルムを使用しています。この緩衝フィルムユニットを2枚用意し、その2枚の間に内容物を挟んで宙吊り状態に固定します。宙吊りにすることで十分な緩衝力が得られます。

    緩衝フィルムユニット

    緩衝フィルムに挟まれ宙刷りとなったデジカメ

製品そのものは何度も使い回せるリユース型の梱包ソリューションですが、製品寿命が長いので長期的にみるとゴミの発生抑制効果、すなわちリデュースにつながるものでもあります。ダンボールは水に弱く、数度使うと強度が落ちてしまうので、同じ古紙から出来た梱包材ですが、回収・配送が繰り返されるような物流ニーズには「イースターパック®:」が適しています。


■高い経済性を実現するレンタルとシンプル設計

「イースターパック®」を採用しているある大手精密機器メーカーはプリンター修理の回収・配送で55%のコスト削減ができたと報じています。また、コピー機の保守パーツの配送・回収に利用しているメーカー系大手物流事業者では、年間3000万円の物流費削減を実現し、2010年までの累計見込みで2900万トン(CO2換算630トン)の新規投入資源を削減できるということです。(日経CNBC「ビジネスエクスプレス」より)

これらの経済的なメリットは3つの高効率設計で支えられています。


  1. 回収効率を向上させる特殊な折り畳み設計
    通い箱の流通においては、帰り便(空箱)の回収コストがポイントとなってきます。イースターパック®は、1つの箱に複数の同じ大きさの箱を9箱いれられるので、1箱分のスペースで10箱を回収することができます。

    折りたたんだ箱

    折りたたんだ箱が入った箱

  2. 緩衝作業効率を上げたフィルムのユニット設計
    イースターパックの緩衝作業は、フィルムユニット2枚の間に内容物を挟み込むだけです。緩衝材を巻き付けたり、テープを貼る作業が必要ありませんので、緩衝作業の効率が格段に高まります。

  3. 資金効率を向上させるレンタル設計
    段ボールや緩衝材は一般的に調達ロットが大きいため、配送元の企業では大きな保管スペースを用意しているのが一般的です。イースターパック®の買い取りではなく、レンタルサービスを利用すれば、必要なときに必要なだけ注文すれば供給されるので、大きな保管スペースや仕入がいらないので、資金負担を軽減します。
    さらに、イースターパック®はRFID(注)を搭載すれば、行程を追跡することも可能です。その場合は、月極のレンタルではなく、利用回数に応じた課金メニューも準備されているようです。
  4. 注)RFID(Radio Frequency IDentificationの略)は、ID情報を埋め込んだタグから、電磁界や電波などを用いた近距離の無線通信によって情報をやりとりするもの。(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 http://ja.wikipedia.org/wiki/RFIDより抜粋)

    ■環境配慮はリデュースをめざそう!
    循環型社会の実現のために最優先に取り組まなければならないのは、大量生産・大量消費・大量廃棄文化からのパラダイムシフトですが、そのために待ち望まれているのがリデュース・ソリューションです。
    企業活動においてリデュースを進めると、間違いなくコスト削減や経営改善につながりますので、徹底してリデュースをめざしましょう!


    ※イースターパック®は、スターウェイ株式会社の登録商標です。

    イースターパックの詳細情報等は、
    環境プランニング学会 環境配慮活動推進分科会 主事 海老原まで。
    ebihara@kankyo-planning.org

 




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