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環境経営(流通・物流業) ナビゲーター 河野 容久 (こうの たかひさ) {プロフィール}
2008年11月19日
今回のテーマは、倉庫等における「雪(雪氷冷熱)エネルギー利用」によるエネルギー費用とCO2の削減です。今年開催された北海道洞爺湖サミット国際メディアセンターでも利用された雪冷房システムは、7000トンの雪を利用し、会期前後の3ヶ月間で110トンのCO2を削減と、世界的に大きな反響を呼んだものです。
この雪エネルギーは、
等、多くのメリットを有しています。
また、雪エネルギーは、物流倉庫・農作物保管庫だけでなく、事務所、商店、個人宅、マンション及び福祉施設等にも利用されるようになっています。
経済産業省北海道経済産業局が本年3月に発行した「雪氷熱エネルギー小規模活用モデルシステム集」では、雪エネルギーの利用事例とそのイニシャルコスト・ランニングコスト及びCO2削減量が記載されています。活用方法や施設による違いがあるため一概には言えませんが、農作物貯蔵庫や牛舎・鶏舎冷房等において、電気利用に比べCO2を最大95%以上削減できた施設が数箇所あり、システムの年あたり運用コストが40%程度削減できたという施設も見受けられました。
なお、この冊子と同じく経済産業省北海道経済産業局が本年3月に発行した「雪氷熱エネルギー活用事例集4」では、この方法論が活用されている地域として、
・北海道58施設
・新潟県26施設
・山形県16施設
など、全国123施設の事例紹介があり、その範囲は鳥取県にまで及んでいることも紹介されています。
これまで、雪は交通や人の社会活動・経済活動の阻害要因として見られる向きもありましたが、日本のエネルギーセキュリティーが今後ますます重要視されてくることやエネルギーの今後のコストのことを考えれば、一面で大きな恵みとも捉えることができてきます。
日本は、ヨーロッパの国々と比べ、風力・地熱・バイオマス・小水力などの自然エネルギー利用がなかなか進んできませんでした。しかし、近年では大分県玖珠郡九重町の地熱発電と熱利用、北海道苫前郡苫前町の風力発電や山梨県南巨摩郡早川町の小水力発電と温泉熱利用等、多くの地方市町村で自然エネルギーによるエネルギー自給率が向上してきています。
是非、温暖化対策上も、日本のエネルギーセキュリティー上も、このような自然エネルギーの利用によるCO2削減及びコスト削減が進展していくことを祈念しています。
【参考URL】
http://www.hkd.meti.go.jp/hokne/c_energy4/index.htm
http://www.heco-spc.or.jp/ecokids2/04_05.html
http://www.nedo.go.jp/nedohokkaido/kitanodaichi/interview/itv03.html#top
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