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地球温暖化と向きあう国を訪ねて 〜世界で最も笑顔の美しい人々との出会い〜

環境教育 ナビゲーター 松原 弘直 (まつばら ひろなお) {プロフィール}

2007年05月15日

上岡瑞衣、松原弘直

地球温暖化に伴う海水面上昇で国家存続の危機に直面しているツバルという国をご存知でしょうか。新聞、テレビなどでその現状がよく報道されているのでご覧になった方も多いと思いますが、この国を最近訪問した環境プランナーの上岡さんに現地で体験したことや感じたことを教えて頂きましたので、ご紹介します。

【ツバルを訪問したきっかけや動機などを教えてください。】

満足した環境にいる中、自分のライフスタイルを変えるのは安易ではありませんよね。私は地球温暖化というキーワードでツバルが紹介されている番組や記事をよく目にしました。そこで浸水している状況を自分が体験することでもっと地球温暖化の問題を実感し、ライフスタイルを変えるきっかけにしたいと思いました。それは環境問題を専門にする仕事についているわりには自分で変えることがなかなかできずにいたからです。

 

【ツバルはどんな国ですか?】

小さく、低く、細い形状のさんご礁でできた国です。
ツバルは日付変更線と赤道の交差点の南西に位置する南北700kmの間に点在する9つのさんご礁でできた島(環礁)から構成されています。ツバルにはいくつかの特徴があります。

  • さんご礁でできた9つの環礁で構成。
  • 世界で4番目に狭い国土。(これはバチカン市国、モナコ、ナウルに続く小さい 国土。総面積は26k屐I弊邏茲茲蠅眈し大きい程度です。)
  • 世界で2番目に少ない人口(現在およそ1万人)
  • 海抜が非常に低く、平均海抜が1.5m程度
  • 非常に細い国(首都のフナフチ島で最も幅が広いところでおよそ500m程度)などの特長があげられます。

※右の写真:「首都のフナフチ島上空」

 

【ツバルの最初の印象はいかがでしたか?】

素朴な人々が住む平和で美しい国でした。
人々はほとんどがポリネシア系で暖かな笑顔を浮かべています。道で誰かとすれ違う場合には、誰に対してもにっこり微笑みます。そして真夜中に女の子が一人で歩いていても全く問題がないくらい安全で平和な国です。ツバルは、その周囲を囲む輝く空と海だけではなく、人々の心や笑顔、平和な社会が反映されている美しさを感じる国です。

※右の写真:「カメラに向かって笑顔を向ける少年」


 

 

【地球温暖化の影響はどの程度あるのでしょうか?】

美しく、天国のようなツバルですが、現在、海水面の上昇により、国家存続の危機に直面しています。1989年に地球温暖化で21世紀中に沈んでしまう国のひとつとして国連より報告されました。日本でも、特に海水面の上昇による「沈む国」、国家存続の危機に伴う国民の「海外移住」などをキーワードに話題に上っています。実際に渡航してみて感じたことは、問題は海水面の上昇そのものではなく、すでにその影響が引き起こしている問題が深刻だと感じました。具体的には生活に密着した「水と食料不足」、「ゴミ問題」、「人口過密」などです。

※右の写真:「海水面の上昇に伴い加速する侵食。海岸に生えていたヤシの木の根元が侵食され、倒れている。」

 

【それぞれの問題の状況や影響がわかれば教えてください。】

塩害に伴う「水と食糧不足」
国土の基盤が空洞の多いさんご礁であること、海抜が低いという特徴のために、海水面の上昇に伴う塩害が深刻な問題となっています。海水による土壌の塩害化によって主要作物であるコプラ(タロ芋の一種)が採れなくなり自給自足が困難になっていること、輸入されるオーストラリア産の米に主食が移り変っていること、そして地下水が海水化したために雨水のみに頼り、安定的な水の確保が困難などの問題が起こっています。

※右の写真:「雨水を貯めるタンク」

 

ゴミ問題
輸入に頼るようになってから、ゴミ問題が深刻化しています。自給自足してたときには、ほとんどのモノは土に返るためゴミ処理に頭を悩ますことはありませんでした。しかし、輸入品の多くは石油系プラスチックや加工された金属などを使用しているため、自然に土に返ることありません。コスト面やツバルの基盤(土地)の特徴より、ゴミ処理方法が見つからず、美しい島に全く不似合いなゴミ溜めが島の両端に存在しています。

※右の写真:「島の端に溜まるゴミ」

 

人口過密
9つの島で形成されるツバルは、それぞれの島で人々が生活を営んでいました。しかし、島内で自給自足が難しくなったために、輸入品で代替する必要が出てきました。そこで食料が販売され、そしてお金も稼げる首都のフナフチ島に人が集まってきています。さらに、隣国で働いていた人が島に戻ってきていることや、出生率の増加なども伴い、国土の約1割の大きさのフナフチ島に全人口の約半数が住むという人口過密を引き起こしています。学校では生徒数の増加に伴い、小学校校舎の拡充が必要です。しかし、土地の確保が難しく、教育にも影響を及ぼしています。

※右の写真:「小学校の朝礼」

 

【ツバルの人々は地球温暖化をどの様に感じているのですか?】

ツバルでは小学校1年生から、環境のことも英語も勉強しています。そのため、全員、地球温暖化の問題を学び、国が抱える問題を知っています。学校の先生に話を伺うと生徒のうち約半数はツバルの未来を怖いと感じ、約半数は信じないそうです。私が話した子は「温暖化は怖くないけど、海外の学校には憧れるから行ってみたい。でもツバルに住んでいたい」と話してくれました。

※右の写真:「放課後、海で遊ぶ子供たち」

 

【私たちにできることはどの様なことだと思いますか?】

地球温暖化がなぜ、起こったかというと、それは先進国のライフスタイル、社会の仕組みにその問題があります。南の島で自給自足を営んできた彼らには関係のない問題だったのです。実際に渡航してみて、温暖化がすでに彼らの生活に多大な影響を及ぼしていること気づきました。ツバルや地球温暖化にすでに直面しているその他の国のためにできること。それは私たち先進国が、国家レベル、個人レベルで地球温暖化を防止するために今のライフスタイルを見直し、行動するほかないのです。ツバルはそこに住む人も周囲の環境も本当に美しい国です。貴重な地球の宝物を失わないためにも、エネルギー、資源を大切にする生活に変えるようにあなたも一歩踏み出してみませんか。

 

参考文献:
●「ツバル―地球温暖化に沈む国」、著者:神望哲生
●「ツバル―海抜1メートルの島国、その自然と暮らし」、著者:遠藤 秀一【写真・文】
●「キリバス・ツバル ガイドブック」、発行者:キリバス・ツバル名誉総領事館

参考URL:
●TUVALU OVERVIEW (ツバル オーバービュー): http://tuvalu.site.ne.jp/

 




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