HOME | 「環境info」についてサイトの目的環境調査レポートについて広告掲載について著作権についてお問い合わせサイトマップ

 

LOHAS(ローハス)

環境info トップページ ≫ LOHAS(ローハス) ≫ LOHAS(ローハス)の実践事例に学ぶ(1) 【在来種について考えよう!!】


LOHAS(ローハス)の実践事例に学ぶ(1) 【在来種について考えよう!!】

LOHAS(ローハス) ナビゲーター 影山 恭英 (かげやま やすひで) {プロフィール}

2008年09月09日

■なぜ、「在来種」に着目するのか?

前回までは、LOHAS(ローハス)ビジネスを提案するときの『3D』の視点を紹介してきました。今回より、そのような『3D』の視点を実践しているビジネス事例を紹介していきたいと思います。
まずは、皆さんの興味・関心もあるであろう「食」の分野から「在来種」の紹介です。
日本の食料自給率が約40%と低いことは近年良く知られるところとなりましたが、種子の自給率の低さについて聞いたことがありますか?
皆さんが種を蒔く時や種苗店で種子を選ぶ際に生産地に注目してみると、日本語の名前の種子が意外にも海外から輸入されていることに気付くことになります。農林水産省の資料によると、稲・麦・大豆の国内使用種子は100%(ただし大豆生産の自給率は5%なので、大豆の国内での需要に対する種子の自給率は5%ということになる)、野菜は14%であるとのことです(出典:ピースシード)。だが、「在来種」普及を推進するナチュラルシードネットワークの話によると、1985年くらいから種苗メーカーは「在来種」の保護、保存活動を打ち切り、種子の生産はアメリカや中国で行われるようになったため、現在栽培されている野菜のタネはほぼ100%、アメリカや中国からの輸入に頼っている状況にあり、伝統野菜(京野菜や丹波の黒豆等)もかけ合わせの種や海外からの輸入品等であるものが多いというのが実態だといいます。
そのような中で、「環境」や「健康」の面から真の国産品である「在来種」が見直されてきていると思います。「在来種」は自然の摂理に即した農法でつくられているため、地球環境にも良く、日本の農業の未来を守るとされています。また、その土地の気候風土に適した在来種は、そこで生活する人の体にも適しており、食べる人の健康を支えるというものです。実際、極度のアトピーやアレルギーの過敏症である子どもが増えてきている現状の中で、無農薬、無肥料栽培を達成し、有機農法と違い、有機質すらも与えていない在来種の野菜だけは食べることができるという学術研究データも出てきているところです。
これまでも、環境配慮とおいしさのため、土壌にこだわった野菜はありましたが、そのこだわりの範囲を“種”にまで拡げた野菜に、我々ははじめて出会い、その意義の深さに感銘を受けました。
土壌にいくら配慮しても、その元となる“種”が遺伝子組み換えや農薬等により化学処理されていれば、せっかくの土壌も完全には活きません。
“種”と土壌の、この2つの要素を通じて、大地の環境にも、人の健康にも貢献でき、1軒でも多くの農家の方々が、“種”と土壌に配慮した環境保全型農業に移行し、我々がその恵みを愛用し、普及していく人が増えていくことを願っております。

 

■種の正体を知っていますか?

このような「在来種」を含め、“種”の重要性を感じていただけたと思いますが、実際、“種”にはどのような種類があるのでしょうか。“種”とひとことで言っても、さまざまな「呼び名」がありますので、下記にていくつか紹介したいと思います。


<種の分類とその定義>
【在来種】:自家採種を10年以上続けている種子。
「在来種」とは、『BUSINESS LOHAS 日本をロハスに変える30の方法』によると自家採種を10年以上続けている種子のことです。自家採種とは、その土地でよくできた野菜や米を選んで、そこからタネを採り、次の年も同じエリアの土でその野菜や米をつくるとのことです(同時に、自家採種を続けて10年未満の種子のこと)。
「在来種」はナチュラルシードネットワークの話によれば、40年・50年と自家採種を続けることが可能であり、生命そのものの持つ力を活用した種子であり、もともとその土地で長く栽培されてきた原種に近い野菜のタネが持っている力を最大限に発揮させることで、無農薬、無肥料栽培を達成しているといいます。地域の気候風土に適した遺伝子が自然に淘汰され、その土地にあった、健康で濃厚な味の野菜ができるとのことです。
【自家採種】:自家採種を続けて10年未満の種子。
【固定種】:何世代もかけて選抜淘汰が行われ遺伝的に安定した品種。
自家採種によって安定した種子を増やすことができます。しかし、遺伝的多様性を含んでいるため収穫が揃いません。そのため農業には不向きだが、長期間収穫ができるので家庭菜園には向いています。固定種といっても、「そのまま永遠に変わらない品種」という意味ではなく、いったん固定した品種も、20年以上選抜を繰り返して純系にし過ぎると、子孫を得るタネとして使い物にならなくなる場合もあります。
【家宝種・エアルーム】:在来種・固定種。「エアルーム」とは、先祖代々伝えられてきた、という意味であり、一般的には50年以上栽培されたものを指します。
種子保全団体の草分けであるシードセイバーズエクスチェンジでは、「ある家族の中で宝石や家具のように歴史的に受け継がれてきたあらゆる園芸品種」と定めています。いわば家庭菜園家や農民が代々採種を繰り返し、世代から世代へと伝えてきた「家宝種」です。
【F1品種】:Filial 1の略語で「第一世代の」という意味。ハイブリッド品種です。
「雑種強制」つまり多収性や耐病性などに優れた形質を持つ新品種同士をかけ合わせて作った雑種の1世代目のことで、掛け合わせた1世代目の野菜のみが優れた性質を持ち合わせる、という植物の性質を応用した品種です。しかし、この種子は1年で死んでしまうため自家採種が不可能で、ゆえに、農家は種苗メーカーから毎年新しい種を購入し、栽培する必要があります。

<出典:ピースシードPEACE SEAD.ORG、『BUSINESS  LOHAS 日本をロハスに変える30の方法』>

始めは、「在来種」や「固定種」を扱う種苗店でお気に入りの野菜を見つけて種子を購入するのが簡単です。家庭菜園等で気楽に自家採種にチャレンジしてみましょう。

 

■「在来種」のメリット・デメリット

環境や健康の側面、さらには国産自給率確保というフードセキュリティの側面からも「在来種」の普及は大切だと感じますが、下記のようなメリット・デメリットが存在する中で、日本においては未だ多くの生産者や生活者が関わっている状況ではありません。


<在来種の特徴>
  メリット デメリット
生活者の視点

・無肥料、無農薬であることから体に良い。
・極度のアトピーやアレルギーをもった子どもでも食べることができる。
・味の濃い野菜を買うことができる。

・通常価格より3〜5割、割高である。

生産者の視点

・味の濃い野菜をつくり出すことできる。(種苗メーカーが生産しているF1は、味に重点を置いて開発していない。)
・虫の発生が少ない。
・F1に必要な「毎年わざわざ新しく種を購入する必要」がない。⇒コスト削減

・色やかたち、収穫時期がばらばらである。
・大量生産ができない。在来種の生長はまばらであるため、「この時期にこの野菜をこれだけ欲しい」といわれても、その時期に採れた旬の野菜しか出荷できない。

<出典:『BUSINESS LOHAS日本をロハスに変える30の方法』>
<出典:野口のタネ/野口種苗研究URL:http://noguchiseed.com/>

 

■「在来種」について共に学び、育て、普及しよう!!

このような状況下において、NPO法人日本生態系農業協会やナチュラルシードネットワーク等の皆さんが、「在来種」の普及・推進に向けて、いろいろセミナーや資格講座を企画し、ネットワークの構築等を手掛け始めています。
我々、生活者やLOHAS(ローハス)志向のビジネス担当者も、このような意義深い、現状の「在来種」の実態を正確に理解し、育て、普及する活動を応援してまいりましょう!!

<お役立ち情報源>
ナチュラルシードネットワーク http://www.natural-seed.net/

ピースシードPEACE SEAD.ORG http://www.peaceseed.org/seed.htm

野口のタネ/野口種苗研究所 http://noguchiseed.com/

NPO法人日本生態系農業協会 http://www.e-com-net.org/JEFA/index.htm

『BUSINESS LOHAS 日本をロハスに変える30の方法』 講談社 2006年

 




スポンサーPR≫こちらに広告を掲載するには?

株式会社リンド

美しい、安全、簡単、安い「土壌固定材PX−300」は、舗装、斜面保護、粉塵飛散対策等の環境配慮を強くサポートします。

テクノファ

環境の視点で組織とその活動をみることのできる「環境プランナー」の資格につきましては、「テクノファ」まで。

エコシス・コンサルティング

環境配慮活動推進及びコンサルティングの視点醸成はエコシス環境プランナー資格講座で。




ページの先頭へもどる

環境経営(製造業)環境経営(流通・物流業)環境報告書/CSRリサイクル自然エネルギー
まちづくり地域情報LOHAS(ローハス)自然環境環境教育環境行政・統計NGO・NPO
HOME 「環境info」について サイトの目的 環境調査レポートについて広告掲載について著作権について お問い合わせサイトマップ