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持続可能なまちづくり

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ワシントンDCお前もか!〜克服したはずの水害不安再び〜

持続可能なまちづくり ナビゲーター 中村 元則 (なかむら もとのり) {プロフィール}

2007年05月08日

■最近気になること
都市づくりに長年携わってきた私にとって、最近気になることがある。都市水害の恐怖だ。昨年の7月半ば、我が家のある福井は3年前の恐怖を再現するかのように、集中豪雨に見舞われた。幸いかろうじて難をのがれたが、時期も同じ7月半ば過ぎで、悪夢を思い出した。

■地球に目を向けて
やはり地球はおかしくなっていると感じる。集中豪雨などの異常気象は、世界各地で進行している。2年前の米国南部を襲ったハリケーンは15個、そのうち3個は巨大ハリケーンだった。そのうちカトリーナは、過去最大級で、その被害額は15兆円、同時テロの被害額の10倍といわれる。実は、カトリーナの発生前、北大西洋には異変が起きていた。海水温度が1℃上昇したため、海水の激しい蒸発による上昇気流が発生し、巨大な雨雲となって、秒速80mのハリケーンを発達させていたという。
日本でも、時間当たり100mmを超えるようなスコール型の豪雨が珍しくなくなった。背後の集水範囲が保水能力のない杉の植林地だと、このような豪雨はより大きな被害をもたらす。

■ワシントンDCお前もか!
昨年、ワシントンDCに行く機会があった。ホワイトハウスや米国国会議事堂を見学していたとき集中豪雨にあった。横をゆったりと流れるポトマック川(写真参照)もかなり増水し、ワシントンDC内の地下駐車場や地下室を多用している施設は、どっぷりと水に浸かった(写真参照)。地下鉄のダイヤも混乱し、10万人の足に影響が出たという。ご存知の通り、ワシントンDCは米国政治の中心都市、まちのなかには、大きな広場や公園がみごとに配置され、しかも雨の地下浸透の割合も高く、「水害に強いまち」として認識していただけにショックだった。

▲増水するポトマック川
(対岸はジョン・F・ケネディ芸術センター)
▲浸水被害にあった地下駐車場


■都市排水の考え方の見直しを
水害に弱い現代都市において、最後に排水が流れ込む側溝や水路は、時間当たり50mmの降雨に対応できるよう設計されてきた。ところが、温暖化の影響もあって、時間当たり100mmを超えるようなスコール型の豪雨が頻発しているのである。さらに、保水能力がない山地や、コンクリートやアスファルトに覆われた市街地部は、際限なく広がってきている。また、現代都市では地下が様々な用途に利用されており、それが危険性を増している要因となっている。
「治水から親水へ」と河川法が改正され、水害を克服したと土木技術者は胸を張ってきたはずだが、今まさに予想だにしなかった新たな都市災害として、水害が襲い掛かってきている。水辺と親しむ「親水」でなく、同じ読み方だが「浸水」を頻発する都市排水の考え方について、環境情報の整理とともに、今見直しが必要となっている。都市づくりに携わってきた者として自省の念とともに、そう感じている今日この頃だ。

 




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