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NGO・NPO

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2008年洞爺湖サミットに向けて

NGO・NPO ナビゲーター 竹澤 明美 (たけざわ あけみ) {プロフィール}

2007年07月03日

◇NGOの活動の移り変わり  〜力を入れるアドボカシー活動〜

ドイツで開催された第33回主要国首脳会議(G8サミット)は2007年の日本時間6月8日夜、閉幕しました。このサミットにあわせ、世界のNGOはもう一つのサミット「オルタナティブ・サミット(NGO/市民社会によるもうひとつのサミット)」を開催し、日本からも多くのNGOがドイツに向かいました。

「オルタナティブ・サミット」は、NGOが主要国首脳に向け、様々な政策提言を市民と共に行うための催しです。例えば貧困を生み出す原因の一つともなっている自由貿易の仕組みの見直しや変更、軍事行動への反省、気候変動へ向けた具体的取組み等の要請が行われました。

今までNGOは、自らの信念に基づき、世界各地で井戸を掘り、水を確保する活動や、学校をつくり教育を充実させる活動等、様々な取組みを行って来ました。
ところが1990年に入り、米ソ冷戦時代が終了すると共に世界の構造が大きく変わって、富める者はますます富み、貧しさは悪化の一途を辿ることになりました。

市民やNGOが地道に頑張ってなんとか局部的には良くなっても、全体で見ればますます悪化する環境問題や貧困問題。この解決には先進国や多国籍企業が大きな影響力を持つ経済のグローバリゼーションの仕組みを変える必要がある、ということに気づいたNGOでは今、こうした仕組みを変えるためのアドボカシー活動(政策提言活動や市民を動かすためのキャンペーン活動等)に力を入れ始めています。


◇2008年洞爺湖サミットに向けたNGOの動き

来年2008年には、北海道の洞爺湖でG8サミットが開かれます。日本で開催されるこのサミットで、各国首脳が有効な取組みを約束することができるよう、またその働きかけを行うため、今まで分野が違うために連携することの少なかったNGO同士が分野を超えて連携する動きが進んでいます。

2007年1月31日に発足した“G8サミットNGOフォーラム”はその代表的なNGOのネットワークです。貧困・開発、環境、人権・平和等の地球規模の課題に取り組む95のNGOが加盟しています。

「分野を超えてNGOが連携するのは、私たちにとって大きなチャレンジである」と、フォーラム代表の星野昌子氏が述べているとおり、分野を超えてNGOが大同団結するのは、日本の市民社会にとってはじめての経験です。大きな視点で、有効な提言や活動をすることができれば、日本の市民社会の大きな成長につながると言われています。2008年、NGOがどのような提言活動を行うのか、注目が集まっています。

先のドイツサミットでは、NGOの動きはある一定の効果がありました。サミットの本来の目的である「先進国間の経済政策の調整」という議題が、「地球規模課題への議論」という議題へと変わりました。ただ気候変動問題や貧困問題の具体的な政策については思ったような成果が得られず、早くも次の議長国、日本に期待が集まっています。

ドイツサミット終了に際し、あるアフリカのNGO代表が言っていた言葉が印象に残りました。
“サミットのアフリカ支援策はアフリカの民衆のためのものではなく、その支援策で進出する多国籍企業の利益となるだけではないか”。


◇アフリカ2008キャンペーン

戦争・干ばつ・飢餓・児童労働など、現在の世界の環境問題・貧困問題が凝縮して表れているのがアフリカです。

2008年G8サミットの約1ヶ月前にはアフリカ問題に関する会議「第4回アフリカ開発会議(TICAD検Д謄カッドフォー)」が開かれることになっています。この「TICAD IV」および「G8サミット」に向け、アドボカシー活動の一環として、「アフリカ2008キャンペーン」を開始することになりました。

このNGO主催のキャンペーンでは、大学のアフリカに関するリレー講義やマラソン企画等、様々なイベントが企画されています。キャンペーンの目的としては“かわいそうなアフリカ”を助けるためのものではなく、市民の皆さんに、貧困や不正、紛争といった逆境の中で闘いながらも力強く生きようとするアフリカの人々のことを知っていただき、応援していただくためのものとなっています。
http://www.ngo-arena.org/search/area/africa/2008campaign/africa2008campaign.html


◇アフリカ貧困の現実

地球に生きる私たち人間が一丸となって温暖化問題等の地球環境問題に取り組むためには、アフリカ等の途上国ではまず、貧困を克服すること、貧困を生み出す社会構造を変えること、持続可能な社会構造をつくりだすこと、が大前提となっています。

G8ではアフリカ支援に関しても議論されますが、どこまで突っ込んだ議論となるかは、市民の関心がどの程度あるか、ということも重要になってきます。このためここではアフリカの貧困の現場について具体的に書かせていただき、少しでも皆様に関心を持っていただければと思います。

日本にいながら“貧困”という言葉をイメージする時、月々の生活に困る、老後の資金がない、教育費が払えない、ということをイメージするかと思いますが、アフリカの貧困は、まさに生死を分けた闘いです。

例えば、生まれてきた赤ちゃんにミルクを飲ませる時、日本であれば一度煮沸した白湯に溶かして飲ませることは、難しいことではありません。ところがアフリカの干ばつ地帯の貧困層にはまず水が手に入りません。手に入るのは汚水です。たとえ水が手に入ったとしても、ガスも電気もないため煮沸するためには薪が必要です。干ばつに喘ぐ地域では、薪も高価で頻繁に使うことはできません。このため粉ミルクを汚水で溶かして与えます。赤ちゃんは「あっ」という間に下痢を起こし、命を落としてしまいます。

救急車を呼ぼうにも救急車は有料のため、貧乏人には利用することができません。利用料が支払えなければどんなに苦しみ酷い状態でも病院には連れていってもらえません。たとえ救急車が来ても病人をその場に置いて帰られてしまうこともあります。その前にまず救急車を呼ぶための電話がないことや、道が悪いために救急車が走れないという状況があったりします。
もし仮に救急車に乗れたとしても、道が悪く病院は遠いため、短時間で病院にたどり着くことができず救急車の中で命を落とすことも少なくありません。そしてたとえ苦労の末病院に着いたとしても、十分な薬や医療機器がありません。救急車を走らせ医療を受けることができるためには、国力・社会力が必要なのです。

貧困地域では多くの子どもが亡くなるためたくさん子どもを産み、徐々に人口が増え、更なる貧困を招いてしまいます。汚水による病気の蔓延も深刻です。また特に難民キャンプでは何万人もの人が大量に薪を消費するため森林破壊も進んでしまいますが、この状況を目の当たりにして、地球環境保全のため薪を使うなと誰が言えるでしょう。

地球市民が一丸となり地球環境の保全を考えられるようになるためには、貧困を生み出す社会構造を変えることも大事なファクターです。この機会に是非アフリカ及びアフリカの人々へ、ご関心をお寄せいただければと思います。

【参考】
ドイツ・ハイリゲンダムサミットからの緊急レポート http://ngo.blog13.fc2.com/
アフリカ2008キャンペーン http://africa2008.blog.shinobi.jp/
「貧困の光景」 著者:曽野綾子、新潮社

 




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