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未来人からの提言

NGO・NPO ナビゲーター 竹澤 明美 (たけざわ あけみ) {プロフィール}

2007年12月19日

NGOの活動地から 
NGOの活動地を見ていると、本来人は森をはじめとする自然の恵みさえあれば生きていけることを痛感します。

森には私たちが生きていく上で必要とする酸素、水、土、食べもの、木材、薬草等、全ての資源がそろっています。特にブラジルアマゾンの熱帯雨林は「地球の肺」と呼ばれ、大量の二酸化炭素を吸収し、地球の4分の1の酸素を生産してくれる、人類にとって大変大切な場所です。

しかしながら貨幣経済が浸透し、貨幣の持つ魔力により、今や森は、人が生きていく上で大切な場所というよりも、「おカネ」に換算出来る資源のある場所へと変貌してしまいました。

今、森に眠る資源をねらい、多くの人々が森を伐採し、開発しようとしています。そしてそれらは私たちの生活と決して無関係ではありません。

牛肉を生産する牧場造成のため、そして鉱物資源を採掘するため、石油に替わるバイオエタノールの生産のため、商業用の植林(紙資源・ゴム・パーム油)等のために、アマゾンの森はすさまじいスピードで伐採されていきます。

「森を壊す方法は、一般的にはまず、2台の大型ブルドーザーの間隔、2 0mくらいに太いチェーンを何重にも渡し、ガリガリと森を削って行く。木々は倒され枝葉は粉々に散り、無惨にも土がついた根が天を向いている木も多数ある。」(『アマゾン、森の精霊からの声』南研子氏著)

「半年間で500キロの道を挟み、森は焼かれ殆どが開発された。そこここに黒焦げになった木が倒れていたり、そのまま真っ黒で立っている木は、まるで悲鳴を上げ、息絶えた人間の姿のようにも映った。」(同上)

私自身貨幣経済の恩恵を受けており、また自分の生活がこれら森林伐採に関わっていることを思うと、大変つらく、断腸の思いがします。

今回はブラジルアマゾンで活動する「熱帯森林保護団体(レインフォレスト・ファンデーション・ジャパン:以下RFJ)」の活動からレポートします。

人は大地を掘ってはいけない
RFJでは、植林を含むアマゾン熱帯雨林の保護及び「森の番人」である先住民の人権問題を柱に活動しています。

RFJでは、森と共に生きる先住民には、私たちがすでに遠い昔に失ってしまった、この地球で生きていく上で必要な知恵や、どこかに置き忘れてきてしまった大切な人としての心がまだ存在すると考えています。

先住民たちは太古の昔から独自のライフスタイルを変えることなく、ひっそりと暮らしてきました。自然環境の中で必要以上の欲や発展を望まず、自然の法則に従い生きてきました。生きていくために必要なものは数キロ四方の森から手に入れる、半農半狩猟採集生活です。彼らが出すゴミは、全て土に還ります。

彼らの暮らしには、電気・ガス・水道はありません。文字もおカネもありません。
貨幣制度が確立されていないため貧富の差も生じず、個性を尊重し合い、競争することもなく、個人のペースで物事が進んでいきます。勿論そうした社会を維持して行くために、儀式等を通し様々な伝統文化を継承しています。

彼らは生命を維持できる程度のものしか採取せず、木の実は他の動物たちのために残しておきます。過酷な自然の中ではお互いに助け合って生きていかなければならないため、人間も動物も植物も対等な立場にあり、命の重さも同じと考えています。シンプルですが、道理にかなった生き方をしています。

「人間は大地の上にあるものだけで生きていける。大地を掘ってはいけない。」
「もし、このまま破壊が進み、森がなれば、インディオは死ぬ。でも同時に世界もなくなるだろう。」
この言葉はブラジル・インディオのカリスマ的存在である、カヤポ族長老ラオーニ氏の言葉です。

地下資源に手をつけ、地下資源を利用することを前提とした社会をつくってしまった私たち文明人は、今後限りある資源を巡って争いを繰り返すのでしょうか。

▲森が焼かれています ▲焼き払われた森 ▲伐採後に造成された牧場


絶滅の危機にある先住民たち
今、先住民居住地の、もうすぐそこにまで開発の手が伸びており、彼らの生活や文化が維持できなくなるのも、時間の問題となってきています。またこのままのスピードで森が無くなれば、あと30年でアマゾンの森は絶滅し、砂漠になるとも言われています。

彼らは開発計画に対し抗議運動を起こしたり、反対集会を起こしたりという活動を行っていますが、大抵経済優先の論理がまかりとおってしまいます。また運動の帰り道に不慮の事故が起こり、多くの先住民が亡くなるという事故がありました。

また不法に木を伐採する人は、実はブラジルの最下層に属する一攫千金を夢見る人々が大半で、そのような弱い者同士が血を流しあっても、権力者には何の影響もありません。

開発を進める側にとって先住民の存在は歓迎すべきものではなく、ブラジルではありませんが、ある国のある地域では、先住民の女性が初潮を迎えると、健康診断と称し病院に検査にいくことを強制して、本人に無断で子宮を摘出してしまうこともあるといいます。

このような現実の中で先住民達は子ども達の将来を危惧し、RFJへ識字教育の実施を要望してきました。

「インディオ世界の知恵だけで、ポルトガル語もわからず外部の情報を知らずでは、次世代の存在が危ぶまれる。数年後には必ず貨幣システムも入り、価値観も変化してくることだろう。時の流れに逆らうことは難しく、このままではブラジルの社会の最下層に従属せざるを得なくなる。

せめてブラジル社会での共生の選択枝を子供たちに与えたい。そのために、集落内に学びの場を設け、教師を招き識字教育を実施したいので是非力になってほしい。」

先住民からの強い要望を受け、RFJでは、1994年からインディオ居住区内において、子ども達を対象に識字教育を実施しています。先住民の教師育成事業も行っており、将来的には先住民自身による学校組織を樹立し、法的に認知されることを目指しています。

また植林事業を実施しており、2006年には先住民300名と共に、焼かれたジャングルの跡にマホガニー11,000本と、食材となるピキ2,000本を植えました。

しかしながら折角植林をしても、異常気象で苗木が流されてしまったり、野生動物や害虫の被害に遭ったり、別の場所が不法伐採されてしまっているなど、植えても植えてもとても追いついていかない現状があります。

「ジャングルを残したいと活動していても現状は一向に改善されず、一匹のアリがマンモスを相手に挑んでいるような焦燥感が増すばかりでした。」
とRFJの代表、南研子氏は言われています。それでもなお、あきらめることなく、祈るような気持ちで活動を続けられています。

私たちにもできることは沢山あります。自分自身の生活を見直し、兎にも角にも限りある資源を大切にすること、なるべく居住地に近い場所から物資を調達すること、牛肉の消費を抑えること、購入する際にはできるだけ原産地を確認すること、本当に必要なものかどうかをよく考え選択すること等々。

彼らがいつの日かまた穏やかな元の暮らしに戻れるようにという願いが、適わぬ夢とならないよう、共に行動していこうではありませんか。私たちには必ず世の中を変えることのできる力がある、そう信じています。

※是非下記のページから、「熱帯森林保護団体」へのご支援をお願いいたします。
http://www.ngo-arena.org/members/rfj/rfj.html

▲インディオの子ども達 ▲授業風景

<参考>
・「アマゾン、インディオからの伝言」 南研子著 ほんの木
・「アマゾン、森の精霊からの声」 南研子著 ほんの木
・熱帯森林保護団体 http://www.rainforestjp.com/

 




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