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自然環境

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北海道の漁業と環境情報

自然環境 ナビゲーター 中田 陽子 (なかだ ようこ) {プロフィール}

2007年06月22日

■漁業の環境を見つめる環境プランナー

北海道の漁業関係業務に携わっている青年、濱名拓郎さんにお話をうかがいました。濱名さんは環境プランナーとして漁業の場における環境を見つめています。

★オホーツク海側のホタテ貝

稚貝を放流して自然の成長を待つ、地蒔き方式について聞きました。
まず、ホタテの赤ちゃんの採取ですが、タマネギネットのような採取用ネットに付着させて集めます。そして10円玉ほどの大きさになるまで海中で育てます。稚貝がその大きさに育ったら、海底を八尺というクマデのような道具に網をつけたものでならし、天敵のヒトデを取り除いて、畑に種を蒔くように蒔きます。

貝が育つ間、エサを与えず何もしないため養殖ではない天然物となりますが、船で見回りを行うことは欠かせません。貝は4年後くらいには10〜13cmほどの大きさに育ち、水揚げされます。5年間かけて大きなホタテを収穫する地域もあります。

オホーツク海では、以前は冬の間、流氷が海面のフタの役割をしていましたが、最近は流氷が少なくシケで海が荒れることが多くなってホタテが砂に埋もれることがあります。するとストレスに弱いホタテは成長不良になります。流氷がここ5年から10年で小さくなってきています。私が子供のころはマイナス25度は当たり前だったのに最近はそれほど寒くないんですよ。


★北海道のサケ

毎年9月から10月にかけ、サケは沿岸に集まってきます。沿岸を定置網で囲い、中に入ったサケを船にすくいあげます。1本3Kgのサケが1度に30トンくらい、1日に2〜3回も船が往復することもあります。北海道のサケは「シロザケ」で秋に川に帰ってくるため、「秋鮭」「秋味」などと呼ばれます。それ以外の時期に獲れるシロザケは「時知らず」「時鮭」と呼び名が変わります。

たくさんのサケが水しぶきを上げる様子は迫力でしょうね。サケには母川回帰性という、自分が生まれた川に戻り産卵する本能があります。どのようにして戻るのかは、母川の匂いではないかと言われています。


★北海道は資源管理型漁業

たとえば・・・
「100年かけて100年前の自然な浜を」のキャッチフレーズで、漁師の奥様たちが、100年の森を復活させるために植樹をしているんですよ。昭和63年からスタートして平成17年現在で累計71万本となっています。この魚つき林が育ってから、海サケの数は、放流した稚魚の回帰率が高いので安定しています。北海道は資源管理型の漁業なんです。

濱名さんが「奥様たち」と言うのは多忙をきわめる働き者のご婦人たちを尊敬してやまないからと感じました。


★地球温暖化は海洋の生きものにも影響

北海道の各地で、今までに見られたかった様々な魚が揚がっています。かつては、あまり獲れなかったブリが大量に揚がったりしました。サバの回遊が北海道沿岸に近づくようになってきています。マサバと南方系のゴマサバが一緒に群れを作って回遊しながら北上してきます。漁師さんが見たこともない南方の魚が網にかかり図鑑で調べることもあるんです。

濱名さんは目を輝かせながら、イカ漁船の話や水揚げ後の魚を生きたまま運ぶ方法など説明してくださいましたが、地球温暖化の影響は心配そうでした。大海原とそこで働く人々に感謝して、海の幸をおいしくいただきましょう。


■海のこと考えてみましょう。
地球温暖化による海水温度上昇、上層が暖かく、下層が冷たい状態が強まってきます。栄養塩濃度の変化により、海の生態系の中で、※生産者である植物プランクトンにどのような影響があるのかは言及できません。地球の面積の約7割が広大な海洋です。海の変化は地球全体の変化と考えてよいと思います。

※生産者
生物の役割での分類(食物連鎖など) 
水中の生産者は、植物プランクトンや海藻などで、それを食べるのが消費者。動物プランクトン、魚など。
食物連鎖の反対は腐食連鎖。


参考資料
★魚つきの林
河川周辺の森林からは、昆虫や落ち葉などの有機物が供給され、川の中で植物プランクトン、動物プランクトンが増え、食物連鎖でさまざまな生き物の餌となり、海草、海藻、魚介類など、多くの水生生物が豊かに育ちます。海岸や河川周辺の森林がもつ働きは、古くから各地で守られてきました。このような魚にとって良い環境をつくる森林を「魚つき林」といいます。

北の魚つきの森認定制度(北海道庁HPより)
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/tsn/kitanouotsuki/kitanouotuki

★日本の漁業は、世界に類を見ない資源管理型漁業
世界には約3万種の魚が生息しています。日本周辺は世界3大漁場のひとつで約350種の魚が水揚げされています。
・漁業法等による管理を行っています。
漁船隻数、漁場制限、漁獲物の体長制限等
・水産資源は村落共同体の存立のために、漁業者自らが自主的に管理しています。

資源管理の部屋(水産庁HPより)
http://www.jfa.maff.go.jp/

 




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