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自然環境

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雑木林――人が自然と共に暮らしたところ

自然環境 ナビゲーター 中田 陽子 (なかだ ようこ) {プロフィール}

2007年11月28日

■晩秋の雑木林を歩く
東京都と埼玉県の境、狭山湖の近くに「野山北・六道山公園」という、ほとんど雑木林ばかりの公園があります。雑木林の中に田んぼがあり、古い民家や茶畑があり、昔そこに人の暮らしがあった里山の風景を残しています。

コナラ、クヌギ中心の典型的、里山の雑木林です。落ち葉をサクサクと踏みながら、私たち環境プランナー4人のグループは地図を片手に進みます。今年は10年に1度のすばらしい紅葉だそうです。黄色、黄緑色、山吹色、朱色、赤茶色、木々の色を眺めていると、枝から枝へ、飛び移る小鳥たちが見えます。

少し緑色の「カワラヒワ」の群れを双眼鏡で確かめました。図鑑で見るより、ずっと愛らしい。小鳥のしぐさは、すばやく軽やかです。
ピーヨイーヨと鳴く「ヒヨドリ」のグループ、カアーと鳴く「カラス」は声が大きいので、誰でも判ります。しかし、この時期の小さな鳥たちは美しくさえずらないので、何の鳥なのか判りません。鳥に詳しい人が教えてくれました。「メジロは、チュクチュク。ヤマガラは甘えたようなニィーという声」。

コゲラ、メジロ、アオジ、シジュウカラ、ウグイス、ジョウビタキ、ヤマガラ、アカゲラ、ホオジロ

次々と鳥の名前が出てきます。初めは、どこにいるのか見えませんが、慣れてくると確認できます。自分の目で小鳥が見えたら、小鳥の近くで特徴のある枝や空間の形を覚えて、双眼鏡で覗き込むのです。きれいな翼の模様や色を見ると嬉しくなります。双眼鏡なしで見えたのは、カラスに追いかけられるタカでした。

水辺に近いところで、私たちの傍からバサバサッと2羽のハトのような鳥が飛び出し、少し先の草むらに隠れました。大きな声で、チョットコィ、チョットコイ、チョットコイーと叫んでいます。コジュケイという、その昔、猟を楽しむために放たれた、やや、ぽっちゃりした外国の鳥です。今ではすっかり日本の鳥になっています。あまりの大きな声に笑いをこらえるのが大変でした。

■雑木林と谷戸(やと)
谷津、矢津(やつ、やつ)ともいいます。雑木林の間には、低湿地の谷戸があり田畑として利用されました。この公園には、カヤブキ屋根の古い民家が保存されており、水田もあり稲作が行われています。管理運営を企業とNPOが協働で行い、近隣のボランティア、地元の高校生や子供たちが、楽しみながら運営に携わっています。昔の人が生活していた里山を保全するためです。里山は人が作った自然であり、独自の生態系を作ってきました。子供たちの好きなカブトムシやカエルの住む古里です。

江戸時代、武蔵国(埼玉、東京、神奈川の一部)で、開拓とは、新田を作り、植樹することでした。植樹された木は、薪としての燃料となり、落ち葉は集められ、たい肥として土づくりの源にしました。防風のためにも重要な雑木林でした。雑木林の落葉落枝、材の生産量は13年生のコナラ優先型の雑木林で年間1ha当たり落葉落枝が約4トン(乾燥重量)、材で約5トン(同)の生産量になるそうです。環境と経済を両立させた農業循環型社会の原型がありました。

私たちは、林の中に「V字型のコナラ」を何本も見ました。これは、かつて薪炭の用材として、15年〜30年に1回の割合で伐採されるとき、切り株から生えた枝を2本ずつ残したものです。この公園の樹木は、伐採されずに50年ほど経ってしまっているそうです。つまり、50年前に誰かが伐採して、2本残した小さな枝が、今では利用されることなく高木となっていたのです。


・参考および引用 
ジャーナリスト中西博之氏の講義「再発見!江戸時代にみる循環型の農業−江戸緑農改革と三富新田(さんとめしんでん)を考える」

・東京都建設局
「首都圏に浮かぶ緑の島〜狭山丘陵緑ふれあいマップ〜」
http://www.kensetsu.metro.tokyo.jp/kouen/panf/sayama/index.html

・西武・狭山丘陵パートナーズ「狭山丘陵の都立公園ガイド」
5つの組織がお互いの得意分野を発揮、連携し運営管理をしている様子を統括所長より説明をしていただきました。「リピーター作り」との言葉どおり春夏秋冬それぞれの季節に訪れたい場所です。
http://www.sayamaparks.com/

 




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