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自然環境

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鹿が山を破壊する環境問題

自然環境 ナビゲーター 中田 陽子 (なかだ ようこ) {プロフィール}

2008年01月10日

昨年秋、神奈川県丹沢で、1頭のシカと出会いました。耳を立て、澄んだ瞳でこちらを向きました。そして、すらりとした肢もとの草を静かに食べ始めました。「見て、見て、シカがいる。かわいい」と登山客みんなが夢中になっています。しばらくすると、彼女は真っ白でふわふわした尻尾を見せ、数回のジャンプで木立の中に消えて行きました。


ここ数年、関東地方でシカが今までになく増えています。野生動物の調査研究をしている神田栄次さん(東京野生生物研究所)が、シカの食害により崩壊した奥多摩の山の写真を何枚も見せてくれました。

下草を食べつくし、木の皮を食べます。皮のはがれた木は枯死します。植林後10年以内の若木は全て食べてしまいます。風雨で木は根こそぎ倒れ、急峻な斜面を土砂が流れ川に落ちます。

1本2百円の苗木に千円〜2千円の筒状の防護材をつけても、木にビニールを巻きつけても、急傾斜地なのでシカは回り込んで上の方をかじります。

緑を柵で囲っても、高さ1.5m柵では、飛び越えてしまうものもいます。時には、シカをかわいそうに思う保護団体が、柵の扉を開けてしまうこともあるそうです。

■ニホンジカの特徴
大きい、群れる、一夫多妻、高い妊娠率
オス 5〜10歳のときにハーレムを作る
メス 1歳の妊娠率が20%、2歳〜10歳までは80%が妊娠
(1頭のオスが4頭の妻を持ち、妻全員が8年間、毎年子供を産むと、すごいことになりますね)

■被害、対策 ―― 人、モノ、金、情報が必要
・東京奥多摩(水源地)2004年に大量の土砂流出。ハダカ山を回復し、共存できる森にする。
・埼玉秩父 2001年に林業被害、2006年は熊谷市近くまで広がる、2007年台風で土砂が道路を埋める。
・山梨丹波山村 奥多摩町と連携、猟友会協力。小袖地区では、1夜で畑が食べつくされ、山の下草が数日でなくなった。
・山梨三窪高原(標高1650m) レンゲツツジの咲くハイキングコースで観光スポットだが、樹齢300年のドウダンツツジが剥皮の被害。レンゲツツジは壊滅的でお祭りが中止となった。
・神奈川丹沢 公費全額補助でシカ柵を設置。

■なぜシカが増えたのか ―― 複合的な要因
・多くの野生動物がこの20年くらいで増加。共通点は、農山村から人が減少。
・少雪化。温暖化で雪が降らず、0歳のシカが死なない。降雪のない地域で増加。
・ハンターが減少、密漁が減少。
・シカは枯葉でも落ち葉でも食べられる。              
・減少する要因が見つからない。捕っても減らない。減ると妊娠率が高くなり更に増える。


■私たちは何を守るのか
丹沢は、シカ柵が広範囲にありました。ヒノキ林に残った草は毒のある植物ばかりでした。広葉樹の自然林には、笹がまだありました。空腹なシカ、シカに食べられた多くの植物、農地、造林地。もしも心を込めて育てた苗木が食べられるなら、私はシカを罠にかけるでしょうか。何を守るのか、真剣に考える必要があります。

東京都のシカ対策 http://www2.kankyo.metro.tokyo.jp/sizen/shika/top.htm

参考:シカ対策題シンポジウム「東京の森林を考える」2007.10.21 都庁にて
「野生動物と共存できるか 保全生態学入門」高槻成紀著

 




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