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自然環境

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船上バードウォッチング

自然環境 ナビゲーター 中田 陽子 (なかだ ようこ) {プロフィール}

2008年06月20日

5月下旬に、2年ぶりで三宅島へ行きました。三宅島は東京から南南西に180Km、伊豆諸島のほぼ真ん中にあります。2000年に起きた大噴火の灰やガスで消えてしまった植生の回復を「少しでも手伝えたら」と私たちボランティアは、植林に行ったのでした。

その帰りのことです。午後、大雨の三池港から乗船しました。幸運なことに、この船に日本野鳥の会の安西英明さんも同乗していました。「Aデッキで船上バードウォッチングをいたします」と、船内アナウンスがありました。出航後しばらくして船室から階段を上りAデッキに出ると、強い風の中に参加者が10名か20名いたでしょうか。安西さんは、雨風をものともせずにキリリとバンダナを頭に巻いて参加者に話し始めました。

「今見えるのはオオミズナギドリです」。

デッキの手すりにつかまると眼下には船がつくった白い波しぶき。遠くは雨のため水平線が見えません。海に目をやると、波の上に弧を描くように黒いカモメのような鳥が飛んでいます。私にはブーメランが飛んでいるように見えました。双眼鏡をのぞくと、おなか側は白く、背中側はトビのような茶色です。船の前方から後方へオオミズナギドリたちが、やってきては消えていきます。

そこに大きな鳥が一羽やってきました。白いサギです。いつも陸地で見かける鳥が大海原を飛んでいるのは不思議な眺めです。

「こんな曇りの空では、鳥たちは行く方向が分からなくなることがあります。渡り鳥は、いろいろなものを頼りに飛びますが、昼は太陽を見て、夜は星を見て飛ぶのです」と安西さんが言います。
「東京に着くまで何が見られるか分かりません。アホウドリがいるかもしれません。アホウドリは2mくらいあって大きいです。運が良ければカンムリウミスズメがいるかもしれませんよ。みんなで見る方が見つけやすいです」の声に、みんな手すりにつかまり双眼鏡で波の上を目で追いかけます。

「あ、何あれ!」「え、何あれ!」の声。みんなの見ている方向を見ると黒い小さな鳥が2羽、雨風の中を一生懸命に羽ばたいています。
「今の、何だったのですか」と安西さんに問いました。
「ツバメです。メスのツバメ。東京に向かっているのです。オスが先に行って巣を作っています。メスは後から行けばいいのです。たぶんインドネシア、フィリピン、小笠原あたりからやってきたのです」。
ツバメたちは、船の前方、東京の方へ消えてゆきました。
「途中で海に落ちてしまう鳥もいます。それをミツユビカモメが食べます。沖のカモメ〜♪と歌にありますが、カモメは沖にはいません。沖にいるのはミツユビカモメです」。
あのツバメたちは無事に海を渡るでしょうか。

安西さんが海鳥の説明をします。
「オオミズナギドリは、※御蔵島(みくらじま)で繁殖します。翼が細長く、陸地から飛び立つのは大変です。こちらからは同じように見えるけれど、オスとメスのペアはちゃんと相手を覚えていて不思議です。ペアは生涯変わりません。野鳥としては驚くべき5割が繁殖に成功するのです。ベテランペアになると7割成功します」。

説明を聞きながらも、目は波間の鳥を追いかけます。

「カンムリウミスズメは、生まれた次の日に巣立ちをするのです。そして彼らが、どこの海へ行くのかは分かっていないのです」。
「では、繁殖のとき以外は、海の上で暮らしているのですか」と私は尋ねました。
「そうです」。
波間に弧を描きながら、時折、魚群があるのか、鳥たちが群れています。

波と鳥を見つめて数時間、雨が止み晴れてきました。青い空と海を分ける横一直線の水平線が見えます。オオミズナギドリは次から次へと、私たちの行く手にずっといました。ある鳥は、大型貨物船の通った後の白いすじの上に座って浮かんでいます。

やがて夕暮れ。黄金の太陽が空と海を染め上げます。デッキの誰もがこの芸術作品にうっとりしていました。この海の上でたくさんの海鳥たちが暮らしています。半島から半島へ渡る鳥の群れがいます。遠い外国から力の限り飛んでくる渡り鳥もいます。

・三宅島観光協会   http://www.miyakejima.gr.jp/
ダイビング・フィッシング、エコ・ライド(自転車)、トライアスロンなどの情報があります。自然を満喫してみてはいかがでしょう。

※御蔵島は東京から南に約200Kmの海上、黒潮本流の真っ只中に位置します。
・御蔵島村公式ホームページ http://www.mikurasima.jp/
御蔵島のエコツーリズムについて。観光協会へのリンク。

海上を飛ぶツバメに元気をもらった日でした。
いつの日か、空を飛ぶ小さなペンギンのようなカンムリウミスズメにも会ってみたいものです。

 




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